土佐国佐川町ラン(^^)/

先日、高知県の佐川町にお邪魔したので、朝ランしました(^^)/

荷物が多いにも関わらず、無理矢理ランニングシューズとウェアを鞄に押し込み、重い荷物を抱えて移動しました。

佐川町はずーっと雨模様のようです。ラン前夜からは激しい雨が断続的に降り、ランできるかどうか難しいかと思いました。

しかし、翌朝はなんとか天気がもちました。今にも雨が降りそうな暗い空ではありましたが…。

JR佐川駅付近の宿泊先からスタートです。
佐川は四方が山に囲まれているため、方角の感覚がさっぱり掴めません。
ともあれ、佐川駅前の広場にある小さな案内地図を見て、ランのマイルストーンを確認。

佐川町はなんと言っても清酒「司牡丹」の酒蔵の土地でございます。

あとは、明治の元老田中光顕所縁の青山文庫という明治時代に建てられた洋風建築が有名です。

また、植物学者で、「牧野植物図鑑」で有名な牧野富太郎博士の生誕の地でもあります。

佐川朝ランは時間が限られていたこともあり、また、この三ヶ所が距離的にどの程度離れているのかわからなかったこともあったので、

一、司牡丹の酒蔵
二、牧野富太郎生誕地
三、青山文庫

のコースをランすることにしました。

まずは、佐川町のメインストリートらしき街道を走ります。

司牡丹さん、本当に大規模な酒蔵です。田舎の造り酒屋という雰囲気ではなく、大きさという意味では工場ですね。
しかし、外観が白壁になっていて、その他の町並みとよく調和していて、景観が素晴らしい。(一枚目の写真)
全国的にも有名になった「司牡丹」がこのような昔ながらの景観の中で醸されているというのは風流を感じます。
今度、司牡丹を飲む機会があれば、この景観を瞼の裏で想像しながら飲んでみたいと思います。
酒の味わいが一段と深まることでしょう。

司牡丹さんの白壁が尽きる頃に道の右手に「大正軒」という二階建ての老舗うなぎ店があります。朝ランなので当然開店していません。(二枚目の写真)
噂によれば、相当美味しいらしいです。ただ、少々お値段も張るとのこと。
拙者のような貧乏人にはとてもとても手が届きません。

そのまま、まっすぐにランして佐川小学校を越え、仁淀川水系の柳瀬川にかかる柳瀬橋まで到着。
柳瀬橋の欄干の上にナウマン象の可愛い銅像が飾ってありました。(三枚目の写真)
ナウマン象と佐川町の関係については確認しておりません。

さて、橋から引き返し、佐川小学校の方向に向かう脇道に入りました。そちらの方向が青山文庫の方角だと思いましたので曲がってみました。
何かあるかなぁと思いきや、少しいったら、もとの道に戻っていました。
さらに、もと来た道を辿ると、青山文庫への道案内が出ていました。その案内に従って、脇道を右に曲がります。

そうすると、最初の曲がり道の所に大人の背丈ほどの細身の石碑があります。(四枚目の写真)
牧野富太郎博士の生誕地の記念碑です。

そこから少し走ると「司牡丹」の事務所が左手にあり、大きな杉玉が軒先に二つほど掛かっていました。やはり大きな酒蔵さんだけあって杉玉も大きいものでした。

さらに少し走れば青山文庫です。この土佐の奥地に当時このような洋館ができたときの地元の方々の驚きと言いますか、感動といいますか、本当に大きなものだったと思います。
今の青山文庫の近隣は、司牡丹さんの蔵や白壁が続いていますので、往時と同様に、この青山文庫の空間だけが周囲とは異質な空間を保っています。ですから、当時の方々が感じたハイカラな印象や、言葉を変えると和風の中に忽然と現れる洋式、すなわち、異文化に対する違和感のようなものを実物として感じられる貴重な場所だと思います。

佐幕派であった土佐山内藩の参政吉田東洋を暗殺した一味の一人である那須信吾もたしか佐川町に所縁があったような気がします。
その甥である田中光顕がこの洋風建築を守るために協力して、青山文庫ができたというのは、歴史のうねりであり、反動であり、何か皮肉のようなものを感じます。
明治の元勳の一人が、維新時の尊皇攘夷と維新後の文明開化という相反する思想に対して、幕末を振り返りつつ、
「あの頃はああでないといかんかった。」
というように言ったと聞いたことがあります。

最終的に倒幕という比較的よい政治結果になったのだと思いますが、歴史と政治いう得体のしれないものを未来の人間として見たときには色々と違和感を感じますね。
結局、野党などとして、いくら威勢のいい発言をしても、結局、そんな発言はなんの裏付けも根拠もないもので、案外、政権与党になってしまうと、いままでの主張は引っ込めざるを得ないのかもしれません。

歴史は繰り返しなのでしょう!

コメント

  1. 司空本人の感想!
    佐川町は歴史を感じさせる町並みです。
    お酒と歴史が好きな方は一訪の価値があると思います。
    ぜひ、どうぞ!

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