京都 岩倉 実相院③

実相院の内部には狩野派による襖絵が多数残っています。
竹に虎の図、鶴など種々の襖絵がありますが、個人的には謁見の間に描かれている帝鑑図は一筆一筆に勢いがあり、中心には門跡としての重み、周辺に女院の典雅を感じさせます。
謁見側に正座して、上座にある門跡院主の姿を想像しながら、帝鑑図を眺めていると、何かしら往時を思い起こすことができます。
ちなみに、寺院建物の内部は撮影禁止となっています。

実相院は建物とその内部の襖絵など非常に価値が高いものとなっていますが、それにもまして、庭が有名だと思います。

実相院本殿を中心に、北側には紅葉を主体にした日本庭園、南側には近年再整備された枯れ山水があります。

枯れ山水は地域住民の方々の様々な好意により改修された旨が枯れ山水を見渡す縁側への入口あたりに小さく記載されています。

庭はこの国を抽象的に表現しているとのこと。
所々に存在する砂利の盛り上がりは波を現しており、枯れ山水に強いインパクトを与えて、この国を囲む大海を想像させてくれます。
その砂利を留めている木の板がほどよい諷韻を放って、枯れ山水を引き締めています。

次は、日本庭園です。




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