京都太秦広隆寺

平成27年3月、京都へ旅行。
東映太秦映画村で遊んだ後、隣接している広隆寺に国宝弥勒菩薩半跏思惟像を拝見させていただきました。
弥勒菩薩半跏思惟像は広隆寺の霊宝殿(入館料大人700円)に他の数々の仏像とともに祀られております。

広隆寺は推古天皇11年(西暦603年)に建立された寺院で、別称としては太秦寺、蜂岡寺、秦公寺などと呼ばれていたそうです。
広隆寺の成立については、秦河勝が聖徳太子から仏像( 弥勒菩薩) を賜り、それを御本尊として建立したと言われています。
講堂は万延元年(西暦1165年)に建立された京洛最古の建物で、内部には中央に阿弥陀如来坐像(国宝)、地蔵菩薩坐像(重文)、虚空像菩薩坐像(重文)が祀られています。

そのほか、大秦明神などを祀った大秦殿、聖徳太子を祀った上宮王院太子殿、地蔵堂、薬師堂などがございます。

少し話題を変えて、弥勒菩薩は、須弥山の弥勒浄土と言われている兜卒天にて、菩薩の行をつとめ、諸天に説法し、御釈迦様に代わって全ての悩み、苦しみを救い、正しい道へと導く、慈悲の仏様です。
そして、半跏思惟像は「一切衆生をどのようにして救おうかと考えている」姿を現していると言われています。

それでは、霊宝殿にて 弥勒菩薩半跏思惟像を拝観させていただきます。
霊宝殿に入ると、まず、四天王(増上天、広目天、多聞天、持国天)のうち増上天が鎮座し、その横に、薬師如来と日光・月光菩薩を中心にして十二神将が並ばれているいます。そして、広目天が鎮座し、直角に折れると、諸仏がお並びになっている中心に 弥勒菩薩半跏思惟像が坐しておられます。
その対面には不空羂索観音立像、大日如来坐像、十一面千手観音立像が坐しています。
多数の仏像がございますが、拙者の感覚としては、 弥勒菩薩半跏思惟像の表情は時空を超越しており、何をどう悩んでいらっしゃるのかはわかりませんが、本当に悩んでいらっしゃるのだなぁとしみじみと感じさせるような、人々に感銘を与える何物かが存在しているように感じられます。
内部は撮影禁止ですので、弥勒菩薩半跏思惟像の表情をお伝えできません。是非、御拝観ください。写真とは違う立体感を体験して、様々な角度から弥勒菩薩半跏思惟像のお姿を御覧下さい。

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