投稿

6月, 2019の投稿を表示しています

家庭菜園 令和1年6月16日

イメージ
トウモロコシのヒゲが黒くなってきました。食べ頃が近づいています。二本ほど収穫しましたが、まだ熟成してはいませんでした。次年度への反映としては、トウモロコシは30本以上うえること! 唐辛子は引き続き順調に花も実も付いてきました。 バジルはなかなか大きくなりませんが、一応、元気に根付いたようです。 ジャガイモは自然に生えてきたにもかかわらず、すくすくと育っています。綺麗なお花も咲いています。 無花果の枝葉が無秩序なほどに繁茂しています。昨年は不作でしたが、今年は既に実もなっていて期待大。でも、わたしは無花果はあまり食べません。 胡瓜は元気に茎と蔓を伸ばし始めています。 茄子は完璧ではない状態。美味しい茄子が収穫できるか、まだまだ予断を許さぬ状況と認識。 枝豆は厳しいか。

朝ラン 令和1年6月22日

イメージ
ウルトラマラソンに向けて、アップダウンのあるコースを重点的にランしています。 今日の朝ランは栗林公園→石清尾八幡宮→旧高松市民病院→栗林トンネル→ゆめタウン高松のコースです。 高低差は40mほどだと思われます。 距離は8㌔くらいだったかと。

高知市内 ラン風景

イメージ
高知城ほか最近ランの途中で撮影した風景をアップします。 以下は朝ランの風景! 最後は朝ランで見かけた今度行こうと思う喫茶店!

家庭菜園 令和1年6月8日

イメージ
今年は梅雨入りが遅くなる気配です。 雨が降らないので、水の管理に苦労します。 特に茄子は水が切れるとすぐに枯れてしまうので、非常に心配です。 そのせいか、茄子の苗はまた一つ枯れていました。 とりあえず、このまま様子を見ます。 さて、家庭菜園の状況です。 トマトはしっかりと根付いた感じで、一部では実を付け始めました。今回の品種はゴルフボールほどの実ができるものを選んでいます。 トマトの苗は3本植えましたが、どれも枯れることなく成功です。 トウモロコシは20本ほど植えて、5本くらいは枯れました。あとは、すくすくと育っています。たくさんの追肥が必要です。トウモロコシは間隔を詰めて、隣り合う株の葉が擦れ合うように植えています。 トウガラシは3本植えて、全部生き残っています。株がおおきくならないのが、少々心配ですが、白い花も付いているので、収穫は期待できそうです。 ジャガイモは、自分たちで植えたものは、全然ダメでした。収穫ほぼゼロです。かなり芽が成長したあとで植えたのが、ダメな理由かと。自然に生えてきたジャガイモが勝手に成長しています。

第十八章 剣山(1)

 清太が吉野川の河畔をゆっくりと東進する。前日までの雨で川は増水しているが、峡を出立した日に比べれば水嵩は少ない。あの日、初めて俗世へと旅立つ清太とともに吉野川を下った弥蔵、亥介、そして、総馬はこの世にいない。それを思うと、清太の胸中に寂寥が広がる。  清太の視界が本流吉野川と支流貞光川の合流点を捉える。 「あそこで南に進路を取って、支流に沿って上ります。」  清太は大きな流れの乱れを指差しながら、背後を振り返る。 「剣のお山はいずこでしょうか。」  清太の背後を歩くよしのが左手に視線を移し、錦秋の盛りを越えた山々を眩しそうに眺めながら、弾むような口調で尋ねる。 「剣山はあの山並を越えたさらに向こう側です。まだここからは見えません。」  清太が微笑みながら答える。よしのはこれから人生の大半を過ごすであろう峡の美しく、厳しい自然を想像しながら、左手に雄大に広がる遠い山並を透き通った瞳で見つめる。 「峡まではあとどのくらいかな。」  よしのと並んで歩く平次郎が尋ねる。 「ここからはこれまでとは比べものにならぬ険路です。よしのさんのことを考えて、二泊をかけようと思います。」 「それが宜しいでしょう。わたしも霊場剣山の険路は噂に聞いたことがある。」  清太が再びよしのに視線を移す。 「よしのさんは峡に入れば、一人で下界に戻ることはできないでしょう。それでも宜しいですか。」  清太がよしのの意思を確かめる。 「わたしは清太さんについて参ります。」  清太は、よしのの揺るぎない決意を確認して、微笑み返す。 「わたしもしばらく峡に滞在して、毀誉褒貶のない場所で兵法を極めてみたい。」 「部丞達も拒むことはないでしょう。それに、平次郎殿が峡にいれば、乙護法は御劔に手を出せませぬ。」  信貴山城から脱出したあと、清太は改めて、平次郎が乙護法を駆逐できた理由を、尋ねた。  平次郎は、 ―闇の世界で乙護法という呼称をもって知られる術者であれば、薬と術を使ってどんな人間もほぼ思い通りに操ることができるだろう。しかしながら、妖術や幻術は万能ではない。よほどの術者でもまれに術の効かぬ相手が存在すると言う。これは術や兵法の巧拙如何ではなく、術者とその相手との相性のようなもの。乙護法にとって術が効かない相手が、偶然にもわたしだったということだろう。しかし、清

八幡浜から伊予灘をドライブ

イメージ
所用で松山市に行ったついでに、伊予市から内子を経て、宇和方面へドライブ! 八幡浜から伊方町のメロディーラインを少し走ったあと、八幡浜市内に戻り、景色のよい場所を探します。 八幡浜から、保内町そして伊方町へと移動していきます。 保内町から伊方町へ旧道を進むと、柑橘類を中心とする果樹園が多く視界に入ります。その中にはまさに「耕して天に至る」という隅々まで人の手によって美しく整備された斜面が山頂まで続いています。 さらに、八幡浜にもどって、八幡浜港を一望できる高所で景色を撮影しました。これは、おそらく伊方町の佐田岬側から八幡浜を望んだ時に視界の中心に存在していた山体の表面すべてが果樹園に見えてた丘陵の中腹から逆方向に佐田岬を眺めたのではないかと思います。 具体的に申し上げますと、八代ダムというとても小さいため池ダムがあるみかん山の中腹になります。この八代ダムはgooglemapでも特定できず、また、地図でなんとか特定したあとも、現在地からの経路検索に相当な時間がかかりました。 ともあれ、八幡浜を中心とする多島海と、果樹が整然と植栽された急斜面の美しさに感動です。 最後は、伊予灘SA から、夕陽に映える伊予灘の多島海を撮影。伊予灘SAは四国地方の高速の中でも5本の指に入る絶景スポットだと思っています。ただ、この日の美しい夕日は少し厚みのある雲の向こうにありました。ー残念ー 上の二枚は八幡浜市内の高台から八幡浜港を眺望しています。 次の2枚は佐田岬の片隅にある伊方調整池という名前の小さなダムです。 次の2枚。1枚目は保内町内の耕して天に至った山。2枚目は佐田岬の伊方調整池近辺から八幡浜方面を眺望した写真です。 最後は伊予灘SA より伊予灘をのぞんだ写真です。ほんとーにもうすこし天気がよければ…。

第十七章 信貴山(3)

 陽が大きく傾き、周囲の色彩が明度を失っていく。  天守が地面に落とす暗影が秋の夕陽を受けて東の方角へと伸長しながら、次第に地面の色に同化していく。 ―陽が沈めば、動きます。  先頭にいる亥介が地面に伏臥したまま背後にいる四人を振り返り、自分の意思を伝達する。  清太は残照に包まれる灌木群の中で息を潜め、前方の天守を見つめる。城兵達が放つ緊張と殺気が地面に伏せる清太の全身に容赦なく降り注ぐ。清太は夕闇の訪れを待つ焦燥との相乗で、ともすれば気息が乱れそうになるのを精神力で押さえ込む。  心身の忍耐は実際以上に時間の経過を長く感じさせる。  遠方で新たに喊声が上がり、城郭全体が震動する。 ―また、どこかが破れた。  山頂へと殺到する織田兵の地響きが、冷たい地面を通して清太の身体に微かに伝わる。  内曲輪のすぐ外側まで喊声、矢唸り、硝煙の炸裂、そして、干戈の響きが迫る中、亥介が暮色の深まる灌木群の先端まで静かに移動し、天守に近付く。  亥介が漸進を止め、再び背後を振り返り、 ―今はここが限界。 と、口許の微妙な動きで後続の四人に知らせる。亥介の眼前には数本の灌木が残っているだけで、天守の土台がすぐ向こう側に見えている。  最後尾の平次郎が背負っている太刀を静かに握る。清太も背中にある杖に手を伸ばす。 ―敵は死兵、力で制するのは愚策です。  焦燥で冷静な判断を失いがちな平次郎と、それに釣られる清太を、弥蔵が掌で押さえる。 ―内曲輪の城門が破れた瞬間、混乱を衝いて天守に侵入する。  清太は沈着を取り戻して、亥介と弥蔵の企図を読み、色彩を失いつつある秋空に、闇の到来を祈念する。  その時、一際巨大な鯨波が内曲輪の空気を激しく震わせる。 ―城門が落ちた。  瞬間、天守を固める城兵達が心身の内部に蓄積していた緊張を一気に爆発させ、人間の声とは思えぬ雄叫びを発する。  天守の裏手を守っていた城兵が城門から殺到してくる織田兵を迎え撃つため、正面側へと移動する。  亥介が無言のまま小さく右手を動かして弥蔵と総馬を誘う。三人は素早い動作で灌木の陰から這い出て、天守へと駆け寄り、先頭の亥介が天守の足下で振り返ったあと、両手を組んで踏み台を作ると、背後に続く弥蔵と総馬が亥介の両手に脚を掛けて天守二階へと跳ね上がり、欄干を跳び越える。亥介が、弥蔵の垂ら

The Pacific Ocean !

イメージ
高知県安芸市の赤野休憩所から太平洋を展望。 国道55線沿線の展望スポットの一つです。 太平洋の水平線が広がるほぼ180度の大パノラマ。 西には黒潮カントリー、土佐カントリーが見え、東は安芸市街になります。 小さな漁船が大海原は進む姿が微かに見えます。 車窓から快晴の太平洋を眺めると、気分爽快です。

第十七章 信貴山(2)

 天は高い。  清澄な秋空の中天を太陽が通過する。  信貴山城を囲む織田軍が、色とりどりの軍旗を秋風に揺らし、燦々と降り注ぐ陽光を煌びやかな甲冑で弾き返しながら、にわかに動き始める。  織田勢の先鋒と思しき無数の将兵が城柵と一定の距離を取りながら、幾重にも堵列して、厚い人壁を形成していく。万余の軍勢は見る者の胸を締め付けるような緊張を周囲に放射する。  深夜の行動に備えて樹上や木陰で休息していた五人が、信貴山の足下から沸き上がる異様な気配で、誰ともなく地上に集まる。  間をおかず、法螺貝、太鼓が一斉に鳴り響き、盾を並べた先鋒が密度の高い集団となって、大地を震わせるような武者押しを発しながら、進軍を開始する。織田軍の中央で総大将信忠の馬印「桝形に金の切裂」がゆっくりと動き始める。  信貴山城を取り巻く風雲が、短兵急を告げる。  許嫁幸と両親の命を奪った藤佐への怨念が心中に渦巻く平次郎が、 「総攻めが始まった。急がねば、…。」 と、焦燥を前面に押し出しながら、清太を促す。 「御劔があるとすれば、おそらくは久秀の籠る本丸。城柵の破れに乗じて、城内に侵入し、本丸に忍び込みましょう。」  亥介が平次郎の感情とは異なる視点から、冷静に献策し、清太がそれを採る。  五人は疾風に姿を変え、翔ぶように駆け出す。  織田軍が生駒連山に鯨波を響かせながら、城柵に迫る。  清太達は織田軍の最後尾で一旦停止し、雑木林に身を隠して周囲を探る。暫くすると、織田軍の後方を哨戒する十人ほどの雑兵が、清太達の視界に入る。雑兵達が眼前を通過した瞬間、清太達は一斉に雑木林から躍り出し、次々と当て身して全員を気絶させ、樹叢の中に引き摺り込んで、具足、陣笠などを剥ぎ取り、そのまま着込む。さらに、気絶したままの雑兵達に眠り薬を嗅がせ、手近な樹幹に固縛して身動きを封じた上で、一群となって前線へと走る。  外曲輪を猛然と攻め立てる織田軍の最先鋒と、必死に抵抗する城兵が城柵を挟んで激しく揉み合う。双方の怒号、干戈の響き、鉄砲の炸裂音が響く中、亥介を先頭にした五人は一塊を維持しつつ、織田軍の先鋒に跳び込む。  最前線にいる織田兵は城門、城柵に取り付こうと、降り注ぐ矢玉、落石、さらには転落する味方の将兵に脇目も振らず、一心不乱に信貴山の急斜面を攀じ上る。  合戦経験の浅い清太の眼で見て

第十七章 信貴山(1)

 冷気を含んだ秋風が空気中の微細な粒子を払い、頭上を清澄な碧色に染める。  信貴山の北東に広がる大和のまほろばに集結した数万の織田勢が、五千ほどが籠る信貴山城を厳重に包囲する。  久秀は各地に分散する反織田勢力の蜂起に期待しながら、畿内にあって織田勢力の獅子身中の虫となるべく決起したものの、同調した勢力は紀伊雜賀衆のみで、地理的に最も近い摂津石山御坊は織田勢に包囲されたまま逼塞し、毛利氏は状況を静観する。上杉謙信は加賀手取川で柴田勝家が率いる織田軍に大勝したものの、その後、上洛する気配はない。  織田勢は旺盛な戦意を誇示し、孤立無援になった信貴山城の衰弱を待つ。  清太は織田軍の後方、生駒山脈の山腹斜面が奈良盆地に潜り込む辺りで、信貴山の山頂に聳える天守を見上げる。 「先日、四天王寺から宝剣を持ち去った老僧が信貴山城に入りました。」  信貴山に残り、監視を続けていた総馬が、この日未明に合流した清太と弥蔵に報告する。 「役者は揃ったというところだな…。」  清太が呟くと、 「その舞台が信貴山朝護孫子寺というところにも情趣がある。」 と、平次郎が、復讐という暗い感情を抑制しながら、重い声を発する。平次郎は、 ―藤佐が信貴山に入った。 という亥介の伝言を嘉平から聞いて、信貴山に駆け付けた。 「朝護孫子寺に住持する乙護法という妖僧をご存じないでしょうか。」  清太が、裏世間に精通しているはずの平次郎に、尋ねる。  平次郎は首を小さく左右に振る。無論、亥介、総馬にも心当たりはない。 「丞様から届いた書状に拠れば、朝護孫子寺に乙護法という僧形の術者がいるらしい。ここからはわたしの推量だが、天王寺の宝剣を盗み出した老僧、そして、天王寺砦で弥蔵に手傷を負わせた僧侶は、この乙護法ではないだろうか。」  横合いから総馬が尋ねる。 「乙護法は何を目的に多数の宝剣を盗んでおるとお考えでございますか。」 「誰かに依頼されて刀剣を集めておるのかも知れぬ。その依頼主が久秀ということならば、天王寺砦の松永陣屋に乙護法が訪れたことと辻褄は合う。しかし、断定はできぬ。いずれにせよ、この信貴山のどこかに御劔がある可能性は十分に考えられる。」  清太が答える。  弥蔵が兎吉の所在について亥介と総馬に尋ねた。 「全く掴めておりませぬ。」  亥介が答えたところに、